ラブホテルの会員証や割引券は不倫（不貞行為）の証拠になるのか？
ラブホメンバーズカードから調べる方法

ページ更新日：2024/6/8

探偵社にはパートナーの財布や鞄からラブホテルのメンバーズカードが見つかったことがきっかけで浮気調査の依頼をされる方は非常に多くおられます。
ここでは、ラブホテルのメンバーズカードの証拠価値を含め、不貞行為の証拠集への手順をご紹介していきます。

夫（妻）の財布から発見されたラブホテルのカード

ラブホテルへ出入りする写真に代表される不倫や不貞行為の動かざる証拠。

ここでは、偶然見つけたのであれ、浮気が疑われたから探したのであれ、ラブホテル利用の証拠らしきものが発見された経過はともかく、「夫（妻）の財布や鞄から発見されたラブホテルの会員証や割引券が、離婚や慰謝料を求める裁判の証拠となるのか？」を解説したいと思います。

ラブホテルの利用は肉体関係の有無に直結する証拠だが

一般的にラブホテルという施設は、ホテルの部屋で性交渉が行われる施設であるということは周知されている事実です。

ですので、ラブホテルへ出入りする写真などラブホテルを利用した事実を証明するものがあれば、不貞の証拠となる可能性は高いといえるでしょう。

そこで、今回のように発見されたラブホテルの会員証や割引券の証拠価値がどれほどのものになるかの問題です。

不貞行為の証拠とするには

メンバーズカードなどを所持しているという事実は、何者かが該当ラブホテルを利用していることが疑われる材料でしょう。
ホテルの支払いをクレジットカードなどでされている場合、クレジットカードの利用明細とメンバーズカードを併せれば、証拠価値はあがるでしょう。

ただ、それらはあくまで「ラブホテルを利用した可能性があることを示す証拠」なだけで、なんとでも言い訳が可能です。
たとえ、クレジットカーの明細と揃っていたとしても「疲れたので（一人で）仮眠していた。」「体調不良で休んでいた。」と主張されてしまえば、それ以上の追求は厳しくなります。
また、誰とラブホテルを利用したのかを証明できるものではありませんので不貞行為の証拠としては不十分となります。

ただし、会員証や割引券、クレジットカードの利用明細などと併せて、同日にラブホテルをともにしたことを示唆する不倫相手とのメールやSNSのやり取りが証拠としてあるのであれば、不貞行為が認められる可能性は高くなります。

弁護士を使うとラブホテルの利用履歴が得られるのか？

少し法律に詳しい方であれば「弁護士会からラブホテル運営者（会社）に会員証の利用履歴を請求することは可能なのでは？」と考えられる方もいるかもしれません。
弁護士会照会制度（弁護士法第２３条の２）を利用して証拠を集めるわけですが、確かに制度上は請求が可能です。

しかしながら、ラブホテル側が照会に応じるかといえば、その可能性は限りなく低いといえるでしょう。
なぜならば、ラブホテル運営者は利用客のプライバシーを守る義務と責任があり、それを放棄することは利用客の信用を大きく失うことになるからです。

２５年にもなる探偵業での経験則からも、ラブホテルの室内で殺人や覚醒剤使用などの犯罪行為が行われた疑いがあり、警察の捜査がなされているようなケースでもない限り、ラボホテル側から利用証明の証拠を得るのはほぼ不可能だと思います。
防犯カメラ映像も同じで、今まで提出要請に応じらラブホテルは一軒もありません。

利用しているラブホテルが判明しただけでも良かったと思うこと

大切なパートナーが不倫という裏切り行為をしている疑いが生じただけで感情的になることは理解できますが、それだけで問い詰めたところで、言い逃れをされるだけです。

中途半端に浮気を追求してしまうと、警戒をされて浮気の証拠を掴むのは難しくなってしまいます。
不倫を解決するには「動かぬ証拠」が必ず必要になることを踏まえ、慎重に進める必要があります。

ここは「利用しているホテルが判明しただけでも収穫。」と気持ちを落ち着かせてください。

メンバーズになっているラブホテルを使い続けている限り、時間や費用がかかることはあっても、必ず動かぬ証拠は手に入ります。

自家用車を使って移動しているなら、パートナーが外出した際、ご自身でホテルの駐車場に停まっているいるか確認する事もできますし、探偵社に浮気調査を依頼する場合も調査費用を安く抑えた調査も可能になります。

ラブホメンバーズカードの調べ方

ラブホのメンバーズカードと思われる会員証が見つかり、メンバーズカードがどこのラブホテルのものであるか知りたいという相談も少なくありません。

ラブホテル側もお客様のプライバシーを守ることを重視しており、最近のラブホメンバーズカードは見た目ではわかりにくいデザインのものが多く、基本的に無記名となっています。
会員証の裏面に書かれた案内事項・説明文や注意事項からラブホテルのカードでは？とわかる程度のものが大半です。

ただ、画像検索（Googleレンズ）などでどこのラブホテルか判明する可能性もあるる為、とりあえず試しに検索してみてください。

浮気調査の経験則から、不倫カップルがラブホテルを利用する場合、日程や時間の制約もあることから、そう遠くない範囲（車で30分圏内）のラブホテルを利用している傾向があります。
最悪、一件ずつ探していくことによって判明する可能性はありますが、ラブホテルグループ（三重県ではMIOやファインなど）共通のメンバーズカードで、近隣に複数の系列ラブホテルがある場合、利用したラブホテルの特定までには至らないことも考えられます。
メンバーズカードにホテルのロゴなどがある場合、ホテルに行って外観を見るかGoogleストリートビューなどで確認できるかもしれません。

三重県の探偵ニュース 筆者紹介

探偵 矢橋克純

探偵社ガルエージェンシー伊勢湾・三重・名古屋駅西代表
ガル探偵学校名古屋校校長
ガルエージェンシー代理店統括事業部

出演テレビ番組多数
ラジオ番組コメンテイター、各種雑誌にて連載を執筆中

地域に根を張った探偵・興信業務を行い、東海・近畿地区には独自のネットワークが確立されており、特に三重県内での調査には絶対の自信があります。

交通アクセス（四日市市城東町17-33）

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